「原因結果系統図」とは、物事の原因と結果との関係を体系化した図です。 たとえば、ハードウェアに関する問題であれば、その問題を結果として捉え、その結果はどのような自然法則(因果関係=仕組み、機構)が働いたかを確かめれば、その原因がわかります。
原因→仕組み、機構(自然法則)→結果 結果(問題)に対して「なぜ」という質問をすれば、結果(問題)が具体化された原因がわかります。 原因を上に、結果を下に書くようにすれば、「原因結果系統図」の頂点には現状の結果が位置します。
頂点の結果(問題)から下がっていくと、より具体的個別的な原因が現れ、底辺にはそれ以上説明を必要としない、自然法則が位置します(「創造性を高めるアイデア発想の技術」、さとう秀徳著、日本実業出版社発行)。
対象となるテーマから「どうなる」という言葉を発しながら上にあがると(抽象化すると)上位の結果(問題)が次々と現れ、ついには現状の結果である頂点に至ります。 対象とするテーマから上がっていくと、次々と上位の結果が現れ、ついには頂点に位置する現状の結果に至ります。
結果か原因かとは相対的なものであり、どの概念も結果といえども原因であり、原因といえど結果であるといえます。
問題を解決するためには、その問題自体をはっきりと認識するとともに、問題の状況を作り出している自然法則(仕組み、機構)に沿った因果関係を把握して、問題が生じている原因を突き止め、その原因を取り除く努力をすることになります。