今ある資源を活かしてイノベーションを起こす

あなたの会社に今ある資源を使用して、あなたの企業を発展させましょう。 あなた自身の今の資源を使用して、あなたの人生を豊かなものにしましょう。
今ある「物、エネルギー、空間、時間、情報、機能、資金、人、知的資産など」の資源を有効活用することを考えましょう(FFISSTの法則の適用)。
まずは、利用できる資源のリストアップから始めます。
あなたが気ついていない資源が、あなたの身の回りにまだたくさんあることがわかります。 必要に応じて、今ある資源を使用して、新たな資源を派生させます(MeThChMEの法則の適用)。新たな資源をどこからか持ってくる必要はありません。
後は、見つけ出した資源や派生させた資源に、目的とする変更を加えるだけです。 変更の内容を決めるには、「IWB」のソフトウェアが有効に使用できます。
今ある資源と派生させた資源に自然法則を適用すると新しい「発明」が生まれます。
今ある資源と派生させた資源に心理法則、社会法則を適用すると新しい「ビジネス」が生まれます。
勝ち組になるコツは、他人が気づかない資源や派生させた資源を使って、イノベーションを起こすことです。資源を有効活用してイノベーションを起こすために、「システム・アプローチ(4次元分析)」という手法が使えます。
「システム・アプローチ」の思考手順については、「IWB」のソフトウェアに組み込まれていますが、その思考方法を学べばソフトウェアがなくてもできます。
是非、今ある気づいていない資源を有効活用することを考えてみてください。
IWBのソフトウェアの詳細はこちらからどうぞ。

発明を強化して有効な特許を取得する

特許出願をする際に、発明者からの提案書や出願原稿の内容に忠実な明細書を作成するようにしていませんか。 それはある意味危険です。
発明の技術分野の先行技術に詳しい発明者から提出された提案書や出願原稿であればまだ救われるかもしれませんが、発明者個人の判断による内容のまま出願することはおすすめできません。
中途半端な記載内容の場合には、権利化が難しくなります。権利化されなければ、宝のありかを他社に知らせるだけの出願になってしまいます。
仮に特許が取得できたとしても、他社が簡単にその権利を回避できるものであっては、単に年金を支払い続けるだけの休眠特許ということになります。
多額の費用をかけて出願する以上、企業の競争優位に役立つ特許につながるものでなければなりません。知財戦略を推進する立場からすれば、他の出願案件との関係を考えた特許ポートフォーリオの観点による調整も必要になるはずです。
発明の強化を図るには、確かな先行技術調査を行うことはもちろんですが、発見された先行技術と差別化できる構成が見て取れる「発明ダイヤグラム」による検討が有効です。
「発明ダイヤグラム」は、アイディエーション・インターナショナル社が開発した図解手法の一つであって、発明の内容を構成要素と機能の因果関係で表現するものです。
「発明ダイヤグラム」上で「発明の本質」を把握し、把握した本質を元に技術分野の特有性を勘案し解決原理や課題の展開などの「発明の展開」を検討します。
「発明ダイヤグラム」があれば、複数の担当者による迅速な発明の評価が可能になりますので、その判断に誤りがなくなります。
IWBのソフトウェアに組み込まれている「プロブレム・フォーミュレータ」の使い方を学べば「発明ダイヤグラム」が簡単に作成することができます。「発明ダイヤグラム」は、そのルールを覚えてしまえば、作図機能のあるワープロや表計算ソフトでも作成できます。
単なる特許管理、知的財産管理では企業価値の向上に役立つことは望めません。これからは、アイディエーション社が推奨している「知的財産コントロール」の観点が必要になります。
IWBについての説明はこちらをご覧ください。

有望な発明の課題や開発の課題を発見する

発明の課題や開発の課題はどのようにして決めていますか。
顧客から直接または営業を通じて入ってくる顧客のニーズ(いわゆる顧客の声:VOC)によって決めているということでしょうか。
そのニーズは、将来のニーズですか?それとも今現在のニーズですか? 今現在のニーズということであれば、そのニーズに従った発明の課題や開発の課題に取り組みのは危険です。
一般的には、出願してから特許が取得できるまでには数年かかります。特許が取れた頃にはそのニーズは過去のものということになりかねません。開発から商品化までには数年はかかるでしょうから開発の課題についても同様です。
その結果、知財の出願計画が休眠特許の増産計画になってしまいます。開発計画が実施化中止計画になってしまい兼ねません。 発明の課題や開発の課題は、将来の顧客ニーズを捉えたものでなくてはなりません。
そのためには、単に今現在の顧客ニーズに従うということではなく、自社の市場がどちらの方向に向かっているのかという未来予測がなされなければなりません。 また、課題は特定の顧客ニーズだけに従うことでは、他の顧客ニーズを無視することになりますので、取得した特許権が競争優位な立場を築くために役立つことはないでしょう。
特に、発明の課題は、将来の顧客ニーズを睨んだ上で網羅的に検討しなければなりません。その上で、自社の強み弱みを考慮して自社が取得すべき特許や他社牽制出願に対応する発明の課題を決定しなければなりません。 当該技術分野の技術動向を知るための特許調査が必要であり、さらに、顧客ニーズの未来予測も必要になります。
顧客ニーズの未来予測は、技術システムの進化と社会システムの進化の両者を勘案した内容であるべきです。 I-TRIZには、技術システムの進化と社会システムの進化を予測するために必要な知識と未来予測のための思考手順が組み込まれた「DE:戦略的世代進化」という手法が用意されており、有望な発明の課題や開発の課題を発見する場合に、有効に使用できます。

ハイブリッド化でイノベーションを起こす

今までに存在しない新しい商品やサービスをどのように立ち上げるか悩んでいませんか。
一方で、優れた特色を持つ商品やサービスを持っていることで、その特色を改良することのみに目を奪われ、顧客の別のニーズに目が届かずに新興企業の前に力を失うといったことが起きていませんか。
新しい商品やサービスは何もないところからある日突然誕生するわけではなく、それまで成長期にあったシステムが成熟期にあるときに生まれるといわれています。 成熟期に新しい商品やサービスを立ち上げるには、利益が上がっている成長期に、次世代の商品、サービスの研究開発のための投資を始めなければならないということです。現在の商品、サービスの成長期が新しい商品、サービスの準備期に当たります。
成熟期に生まれるイノベーションには、大きく分けて3つの類型があります。
1つ目は、過去の技術競争に負けた複数の技術システム(敗者)が組み合わさって、新しい技術システムを完成させる場合です。
2つ目は、成熟した技術システム(勝者)に引っ張られる形で、過去の技術競争に負けた特定の技術システムが成熟した技術システム(勝者)と組み合わさって新しい技術システムを完成させる場合です。
3つ目は、成長期にある技術システム(勝者)と競合関係にある技術システム(競合者)が成熟期まで一緒になって(並行して)発展してきた後、いずれか一方が市場から選択されるようにして新しい技術システムが完成される場合です。
いずれの場合も、何かと何かが組み合わせられた結果、新しいシステムが完成するということであり、これを複合化、統合化(ハイブリッド化)といいます。
ハイブリッド化によるイノベーションを起こすには、技術システムや社会システムについての「進化の法則」を学ぶことが必要です。 これらの知識やイノベーションを起こすための思考は、IWBやDEというソフトウェアに組み込まれている「技術・社会システム進化の法則(進化パターン/ライン)」を使用することで可能になります。
今年度のI-TRIZ Clubでは、ハイブリッド化について詳しく学んでいくことにしております。なお、各回単独受講も可能ですので、興味のある方はお気軽にお問い合せください。