ハイブリッド化でイノベーションを起こす

今までに存在しない新しい商品やサービスをどのように立ち上げるか悩んでいませんか。
一方で、優れた特色を持つ商品やサービスを持っていることで、その特色を改良することのみに目を奪われ、顧客の別のニーズに目が届かずに新興企業の前に力を失うといったことが起きていませんか。
新しい商品やサービスは何もないところからある日突然誕生するわけではなく、それまで成長期にあったシステムが成熟期にあるときに生まれるといわれています。 成熟期に新しい商品やサービスを立ち上げるには、利益が上がっている成長期に、次世代の商品、サービスの研究開発のための投資を始めなければならないということです。現在の商品、サービスの成長期が新しい商品、サービスの準備期に当たります。
成熟期に生まれるイノベーションには、大きく分けて3つの類型があります。
1つ目は、過去の技術競争に負けた複数の技術システム(敗者)が組み合わさって、新しい技術システムを完成させる場合です。
2つ目は、成熟した技術システム(勝者)に引っ張られる形で、過去の技術競争に負けた特定の技術システムが成熟した技術システム(勝者)と組み合わさって新しい技術システムを完成させる場合です。
3つ目は、成長期にある技術システム(勝者)と競合関係にある技術システム(競合者)が成熟期まで一緒になって(並行して)発展してきた後、いずれか一方が市場から選択されるようにして新しい技術システムが完成される場合です。
いずれの場合も、何かと何かが組み合わせられた結果、新しいシステムが完成するということであり、これを複合化、統合化(ハイブリッド化)といいます。
ハイブリッド化によるイノベーションを起こすには、技術システムや社会システムについての「進化の法則」を学ぶことが必要です。 これらの知識やイノベーションを起こすための思考は、IWBやDEというソフトウェアに組み込まれている「技術・社会システム進化の法則(進化パターン/ライン)」を使用することで可能になります。
今年度のI-TRIZ Clubでは、ハイブリッド化について詳しく学んでいくことにしております。なお、各回単独受講も可能ですので、興味のある方はお気軽にお問い合せください。