やかんと湯沸かし保温ポットが消えた日

やかんに水を入れてガスコンロでお湯を沸かします。沸かしたお湯は、保温ポットに入れて飲みたいときに保温ポットからお湯を取り出して使います。 今は湯沸かし保温ポットがあるので、ポットに入れてから時間がたっても大丈夫です。
ポットの中のお湯が冷めてきたら自動的に再沸騰するので、いつでも熱いお湯が使えます。 ある日、湯沸かし保温ポットにお湯を入れ終わったやかんにお湯が少し残ってしまったので、やかんをテーブルの上の鍋敷きに乗せました。
すると、鍋敷きからお湯が滴り落ちているのに気づきました。使い込んだやかんだったため、いつの間にか、やかんの底に孔が明いてしまっていたのです。 それから少し立って、今度は湯沸かし保温ポットの手押しポンプが壊れたようで、お湯が少しずつしか出てきません。 悪いことは重なるようです。
仕方なく、やかんと湯沸かし保温ポットを買いに行くことにしました。 家電量販店に行ってから気づいたことがあります。一人分のお湯を沸かすのであれば、一度に使用する量は0.5~1リットル程度で十分です。
要は、お湯を沸かすのにかかる時間と沸かしたお湯を使用するまでにかかる時間をどう考えるかです。 実は、一人暮らしの人に聞いたところ、電気ケトルを使っているということでした。 その人は、電気ケトルでお湯を沸かす場合と、やかんをガスコンロにかけてお湯を沸かす場合とを比較したといいます。
それによると、1リットルの水を沸騰させるのにかかる時間は、電気ケトルとガスコンロとでほぼ同じだったといいます。 湯沸かし保温ポットの場合は、その都度お湯を沸かす時間がいらないため便利なのですが、保温時に約40W~50W程度の消費電力が必要になるということです(お湯が冷めたら自動的に再沸騰させる機能もある)。
インターネットで検索した結果によれば、0.5リットルの水を沸騰させるのに、電気ケトルで加熱した場合の光熱費は1.2円、ガスコンロで加熱した場合の光熱費は0.9円(東京近郊の都市ガスの場合)というデータが公開されていました。
ただし、やかんのお湯が沸騰したことを知ってからガスコンロの火を止めるまでの間、やかんのお湯が沸騰状態のままガスコンロの火を放置してしまうため、その間のガスが無駄になります。また、ガスコンロを使用した場合は、換気扇やレンジフードを運転させる必要がありますので、その分の電気代がかかることを考えると、実質的な光熱費はほぼ同じと考えていいのではないでしょうか。
留守の時間帯と夜間は「湯沸かし保温ポット」の電源を切りますが、朝起きたときと外出先から帰宅したときに電源を入れて在宅中は電源を入れたままです。いつでも適温のお湯が飲めるといった便利さでいえば「湯沸かし保温ポット」がいいのですが、常時適温で保温しておくために余分な電気を使うことになります。
電気ケトルの容量は0.5~1リットルのものが多いようです。これは、一人分の湯量として適当であるとともに、片手で持てる重さでもあります。 水を入れて沸騰するまでに1~3分ぐらいかかりますが、待っていられない程の時間ではありません。お湯が沸騰すると自動的に電源が切れますので、無駄な電気を使用することもありません。
電気ケトルは、やかんと違ってそのままテーブルに置いておいても、違和感はありません。昔の電気ケトルは電熱器の上にステンレス製のケトルを直接乗せるようなものでしたが、今は保温機能を備えたおしゃれなデザインのものがいろいろ選べます。 電気ケトルは、湯沸かし保温ポットの半分ほどの値段です。
電気ケトルがあれば、やかんはいりません。一人暮らしでは、湯沸かし保温ポットで常時適温のお湯を保温しておく程の湯量(2~3リットル)も必要ありません。 やかんと湯沸かし保温ポットを買いに行ったのですが、電気ケトルを1つ購入しただけで用が足りてしまいました。
「やかん+ガスコンロ」と「湯沸かし保温ポット」を使っていた生活は、初期投資も少なく、ランニングコストも少ない「電気ケトル」を使う生活に変わりました。 旧型の電気ケトルが見直されて、新型の電気ケトル(進化形)が売れている理由を実感した1日でした。