因果関係を紐解く-因果関係ダイヤグラムを作成する-

読書したり、セミナーを受講して知識を獲得すること、あるいは悩み事を解決するといった個人の問題も、いろいろな考えをめぐらして未来を創造するといった企業や社会の問題も、1つの法則で成り立っています。
それは、因果関係の法則または因果の法則といわれるものです。 個人の悩み事から未来を創造する企業や社会の問題まで、すべての問題が「因果関係」で説明できるとすれば、これを逆手に取ればそれらの問題解決ができることになります。
「因果関係」を辿ることで、自然と根本的な問題の所在が明確となりますので、後はその根本的な問題に集中した取り組みを開始すればいいわけです。 因果関係を明らかにするには、因果関係が目で見てわかるダイヤグラムを描くことが有効です。
原因→結果(原因)→結果というように、原因となっている事象、機能から結果として生じている事象、機能へ矢印で繋いでいくことで「因果関係ダイヤグラム」が完成します。 原因となる機能と結果となる機能を繋ぐのは矢印である点で、VE(価値工学)で使用されている機能系統図とは異なります(機能系統図では、機能と機能を単なる直線で繋いで概念の上下関係(または目的と手段の関係)を示します)。
「因果関係ダイヤグラム」の場合には、矢印の通り順に辿っていくことで最終的な結果がわかります。また、矢印を逆向きに辿っていくことで根本的な原因を知ることができます。
「因果関係ダイヤグラム」が描けたら、その内容を見て、どこをどのようにすれば、問題がなくなるかを予測しながら解決案を考えるようにします。 考えた解決策を元の「因果関係ダイヤグラム」に追加することで、解決策の出来映えを確認することができます。
起こり得る将来の問題を事前に予測し、その将来の問題の防止策も考えてしまいます。これにより、完成度(実現可能性)の高い解決策が完成することになります。 一人で「因果関係ダイヤグラム」を作成すれば個人の人生が豊になります。
複数の人で「因果関係ダイヤグラム」を作成すれば参加者間の確実なコミュニケーションが行われることになり、企業や社会が豊になります。 「因果関係ダイヤグラム」を作成することで、個人のイノベーションや企業、社会のイノベーションが起こせます。
I-TRIZのIWBというソフトウェアに組み込まれているPF(プロブレム・フォーミュレータ)の使い方を学べば「因果関係ダイヤグラム」が簡単に作成することができます。「因果関係ダイヤグラム」は、そのルールを覚えてしまえば、作図機能のあるワープロや表計算ソフトでも作成できます。
PF(プロブレム・フォーミュレータ)は、去年からIWBとは切り離して単独でも販売、レンタルを始めました。また、値段も手頃ですので個人でも仕事に活用できますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
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