通年プロジェクト支援サービスのご提案

技術開発型企業では、当該企業独自の中長期計画を受けて毎年新たな技術開発テーマが決定されます。しかし、技術担当者の人数、能力および実稼働時間などの内部資源の問題により、計画通りの成果が上がらないことがあります。

 

計画通りに進まないことが稀ならいいのですが、このような状況が慢性化している場合には、企業としては技術者の中途採用や組織変更などを考えることが多いかと思います。

 

私どもの長年のコンサルの経験から判断すると、技術開発が計画通りに進まない理由は技術担当者の問題というより、むしろ技術開発の進め方に問題がある場合がほとんどといえます。技術開発の進め方については、(1)技術開発の業務システムと、(2)技術開発自体の方法論との問題があります。

 

現状の技術開発の業務システムを急に変更することは技術担当者の戸惑いを生み、短期的にはその効果が表れ難いものです。一方、技術開発自体の方法論については、人手不足などの理由で熟練技術者の思考方法がうまく伝承されていないのが現状のようです。

 

技術開発を積極的に推進しなければならない企業であれば、早々に技術開発の生産効率の向上を図らなければなりません。

 

唯一の正解というものがない技術開発のような問題(テーマ)については、新たな知識を適用して論理的思考を進めるだけの方法では解決できません。そのため、日本企業の多くが技術開発の問題解決力を向上させるための方法論を担当者に教育できていません。単に、総稼働時間を増やせばいいというものではないのです。

 

日本企業の中ではあまり知られていないことですが、先進的な欧米企業では、当然の如く技術開発の生産性を向上できる方法論を駆使しています。その方法論は、論理的思考だけでは解けない問題に対して、「効率的に試行錯誤を進める方法(Ideationプロセス)」であって、米国アイディエーション・インターナショナル社による30年以上のコンサルの実績があります。

 

ただし、技術開発テーマは1つひとつ特殊な問題であるため、実際の技術開発テーマを解決する作業の中で、熟練の技術者からマン・ツー・マンで指導を受けるような環境がなければ、技術者がその方法論を習得することが難しいといえます。日本ではそのような場を提供できるコンサル機関が少ないため、そのため、よい方法論とわかってはいても、全社的に採用している企業がほとんどないのが現状です。

 

そこでアイディエーション・ジャパンでは、「技術開発を積極的に推進しなければならない」といった強いニーズを持った企業に限って、かつ、年間に数社限定で、OJT型の「通年プロジェクト支援サービス」を提供させていただくことを現在企画しております。

 

コンサル期間は、具体的な問題解決の終了如何にかかわらず、特定の技術開発テーマに対して原則として1年以内とさせていただきます。

コンサルの頻度は、1~2週間に1度の頻度で、アイディエーション・ジャパンのコンサルタントが貴社の事業所まで出向いて、特定の技術開発テーマについての問題解決のコンサルを実施します。

コンサルの内容は、貴社の指定された特定の技術開発テーマを題材として、「効率的に試行錯誤を進める方法(Ideationプロセス)」の方法論を習得していただくと共に、特定の技術開発テーマの問題解決の支援をさせていただきます。

 

貴社の指定された技術開発テーマについては、事前に秘密保持契約を締結させていただいた後に、コンサルの実施前に、技術開発テーマについて弊社指定の「問題状況質問票」に回答していただきます。「問題状況質問票」の回答を受けた後、アイディエーション・ジャパンから質問をさせていただいたうえで、実際の技術開発テーマについてのコンサルを開始させていただきます。

 

コンサル期間中に実施する内容としては、(1)基本メニューと、(2)オプションメニューとの2種類です。

 

基本メニューでは、

1)「問題状況質問票」によるヒヤリング、
2)プロジェクトの目的、目標、制約条件の確認、
3)Ideationプロセスの概要説明、
4)システムアプローチ(多次元分析)の演習、
5)プロブレム・フォーミュレーション(因果関係モデルの作成)の演習、
6)プロブレム・フォーミュレーション(解決方針の決定と課題の抽出)の演習、
7)オペレータとアイディエーション・ブレーンストーミング(アイデア発想)の演習、
8)解決策のまとめ(アイデアの分類・整理)の演習、

の8段階です。

オプションメニューでは、

9)二次的問題の特定と解決の演習、
10)実施計画の策定とプロジェクトのレポート作成の演習、
11)特許出願用の発明提案書作成の演習、

の3段階です。

 

基本メニューの8項目は、1年以内に必ず終了する項目です。オプションメニューの3項目は、1年以内であれば基本メニューの後に追加できる項目です。

 

なお、「通年プロジェクト支援サービス」の詳細は、直接アイディエーション・ジャパンにお問い合わせください。