IdeationTRIZによる支援実例
事例: 他手法で失敗した次世代技術システムのコンセプト創出に成功

CASES of IdeationTRIZ in JAPAN

事例 2: 他手法で失敗した次世代大規模技術システムのコンセプト創出に成功

年商約5兆円の総合機械メーカー

総合機械メーカー
  • 2015年度下半期、企画チーム(3人)が、新規開発テーマとなる次世代大規模技術システムのコンセプトを開発するという課題に取り組んでいた。
  • 過去1年間、デザイン思考や古典的TRIZの専門家を雇って、同課題に取り組んだのだが、開発部隊に渡せるほど技術要素が具体化されたコンセプトは得られなかった。
  • そこで、IdeationTRIZを試すこととなり、チームリーダが3日間のIPSとDEの基礎教育を受けた後に、当社コンサルの指導の下でIPSとDEを組みわせた短期プロジェクト(週一回の検討会6時間×7回)を実施した。
  • その結果、約20通りの次世代コンセプトを開発し、統合して最低3件の特許出願候補を得た。
  • 2016年度は新たな企画課題に対してIdeationTRIZを利用したコンセプト開発プロジェクトを実施する予定である。

チームリーダの感想

具体的なコンセプト
  • 私たちは、新規技術開発テーマとなる、将来社会に適合した次世代の技術インフラシステムのコンセプト開発に取り組んでいました。そこには数多くの技術的及び社会的問題が複雑に絡んでいることが予想され、それを特定し解決することが必要でした。
  • 私たちは、まず、世界的に有名な創造思考法「デザイン思考」でこの課題に取り組もう考え、デザイン思考の専門家と共同でプロジェクトを実施しました。しかし、抽象的なコンセプトは得られましたが、内在する多くの技術問題に対処することができず、開発部隊に渡せるほどに実現可能性のある具体的コンセプトを得ることはできませんでした。
  • 次に、技術問題に強いといわれるTRIZ(古典的TRIZ)の専門家を雇いプロジェクトを実施しました。しかし、多くの要素が複雑に絡み合った問題状況を解きほぐして解決策に導くことができず、やはり、抽象的なコンセプトで終わってしまいました。
  • その折、IdeationTRIZを知り、アイディエーション・ジャパンのコンサルタントの指導下で改めてプロジェクトを実施しました。IdeationTRIZを使うことで、複雑な状況を明快なモデルに転換し、そこから解決すべき問題をリストアップし、豊富な知識ベースを利用して網羅的に解決案を出すことができたため、私たちが欲していた具体的なコンセプトを数多く得ることができました。
  • IdeationTRIZの方法は納得でき理解しやすく、アイデアが着実に出せます。今後も、ほかの企画課題に活用したいと考えています。