【I-TRIZ通信】「アイデアを出すためのコトバとイメージの使い方」

皆さんは、I-TRIZ推進協会のWEBサイトで連載しているブログ「アイデアを出すためのコトバとイメージの使い方」(http://i-triz.org/blog/)をお読みになっていますか?

こちらは、当社のセミナーで講師を務めている長谷川公彦が執筆しているもので、
既にその記事数は375件に達しています。

これまで多くの方から、I-TRIZについて、継続的に情報を収集したいというご希望が寄せられていながらお応えできていませんでしたが、今後は、上記ブログより皆様に随時、記事のご案内をしていくこととしました。

まずは、第1回目は2010年8月17日の記事からご紹介します。
http://i-triz.org/blog/?p=17
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「アイデアを出すためのコトバとイメージの使い方」
進化を続けるTRIZ(革新的問題解決理論)を使いこなす
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(2010年8月17日の記事より)

技術開発を行うに当たって顧客ニーズを捉えることの重要性については、ご存じのようにマーケティングの世界では常識になっています。 ただし、ここでいう顧客ニーズとは、顧客がメーカーからの質問に答えるような「顕在ニーズ」ではなく、顧客も気づいていない「潜在ニーズ」の方であるということを前回お話ししました。

多数の顧客が答えたアンケート調査の結果を最新のデータマイニング手法を使用して分析したところで、顧客の「潜在ニーズ」は発見できないということがあります。 サービス向上や顧客満足度を高めるために、VOC(顧客の声)を調査するというここが行われていますが、新製品・サービスの開発にとってどれだけの効果があるかわかりません。

その結果、目先の需要を満たすものしか開発できないことにならないか? これに対し、I-TRIZでは、技術開発は未来を創造することであるとの視点から、顧客の未来のニーズを先取りする方法としてDE(Directed Evolution:方向づけられた進化)という手法を提供しています。

それは、歴史の中に繰り返し観察される現象は今後も繰り返されるという考え方によっており、
(1)製品や技術プロセスが進歩・発展する場合に、その構成要素同士の間に進化の進み具合がアンバランスになることがあり、このアンバランスが矛盾となって製品や技術プロセスの進歩・発展を妨げている
(2)技術システムは時代とともにニーズや環境に対応する度合いが増していく、などの歴史的必然性に着目したものです。

そして、世の中のすべての物事や発展は、右肩上がりに一直線に進歩・発展していくのではなく、あたかも螺旋階段を登るように進歩・発展していくという「螺旋的発展の法則」 や、矛盾を止揚することで物事は発展するという「矛盾の止揚による発展の法則」、その他の弁証法の法則と軌を一にする考え方といえます。 DEという手法の詳細については、次回以降でお話しします。
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