他社主催セミナー
技術の用途開発の必要性とその実践ノウハウ

Seminars of Other Company Sponsored

日時 2015年12月4日(金) 10:00~17:00
会場 企業研究会セミナールーム(東京・麹町)
受講料 企業研究会会員:37,800円(本体 35,000円)/一般:41,040円(本体 38,000円)
講師 アイディエーション・ジャパン株式会社
取締役CTO 長谷川公彦
開催にあたって 技術進化のパターンは、技術開発に費やされた時間や資源を横軸にとり技術の進歩度合いを縦軸にとったグラフを作ると、技術開発のスタートは緩やかに、そしてその後急速な進歩をたどり、再び緩やかになって限界へと達するというように、アルファベットのS字型の曲線(これを、Sカーブという)を描くという。

新技術を開発しても、それを受け入れる市場ができていない場合には、いわゆる「死の谷」に落ち込んでしまい日の目を見ずに終わる(幼児期のままで終わる)ことがある。
また、本来成長期にあるはずにもかかわらず、複雑で生産量が比較的少なく、競争も激しくない製品では、可能な改良のアイディアが出尽くしていないうちに固定化してしまい、製品の性能が長期間ほとんど変化していない場合がある。
成熟期にある製品では、それまでにシステムに関する標準は確立され固定化されているため、原理的に高度な発明は行われず、改良といっても仕様の最適化、妥協的な設計、小さな発明が行われるだけである。
その一方で、売り上げは順調に伸びているため、新しいシステムへ移行することなどには思いも寄らず、いつの間にか安価な代替システムに市場を奪われてしまうことになる(破壊的イノベーション)。

このような幼児期、成長期、成熟期における成長不振な製品の場合には、いずれもシステムやその周辺に存在する「資源」を見逃しているか、またはそれらの「資源」の活用が不十分であることに起因している。
いずれのケースも問題解決の鍵は「資源」の有効活用である。

となると、既存の技術の新しい用途を見つけ出す「用途開発の手法」を適用することで乗り越えられる。

今回のセミナーでは、「資源」を有効活用するためツールと用途開発のための強力な手法を紹介する。
これにより本来の既存技術の用途開発はもちろん、幼児期、成長期、成熟期における成長不振な製品の改善を可能にする手段について解説する。
セミナーの最後には、復習の意味で簡単な「演習」を予定している。
参加者には、用途開発の思考プロセスを体感することで手法を自分のものにして、職場に戻っていただければと思う。
プログラム 1.用途開発の必要性
(1)企業を取り巻く環境の変化
(2)アウトサイド・イン発想
(3)技術ロードマップ
(4)用途開発の展開方向
(5)シナリオ中に散りばめられた用途候補

2.用途開発に関する一般的概念
(1)Sカーブの段階と検討事項
(2)技術開発から用途開発へ
(3)用途開発の発想(事例:人工臓器プリンタ)

3.用途開発のためのシーズとニーズ
(1)顧客ニーズ志向のアプローチ
(2)技術シーズ志向のアプローチ
(3)技術が持つ機能に着目する
(4)シーズとニーズのマッチングによる用途開発の事例

4.技術連鎖による用途開発
(1)技術システムの進化と顧客ニーズ
(2)基本機能と使用機能
(3)技術戦略と用途開発
(4)顧客ニーズから導かれる用途開発
(5)上位概念を介した用途開発

5.進化の法則の利用
(1)Sカーブの段階と技術テーマ
(2)現代版TRIZによる新用途の開発
(3)用途開発とは理想性を高めることの一つ
(4)単一機能から複合機能への進化
(5)汎用性の増進による用途開発
(6)機能の柔軟化による用途開発
(7)柔軟化(ダイナミック化)の進化パターン
(8)システムへの移行と進化

6.効用展開による用途開発
(1)用途開発の手順
(2)進化のライン
(3)効用展開を支援するイメージ思考法
(4)イメージ思考法の可視化例
(5)異質の組合せ法による用途の発想
(6)等価変換理論による用途開発の手順
(7)等価変換理論による用途開発の事例

7.新しい用途の市場性の確認
(1)用途開発を実現する場合の検討事項
(2)市場規模
(3)市場多様化
(4)投資収益率

8.用途開発のための参考資料
(1)製造業の業種一覧

【演習】進化のパターンと資源把握ツール

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主催者 一般社団法人企業研究会